防草シート概要
一般的に防草シートは、雑草を枯らすものではありません。 植物から一定の太陽光を遮断することで、雑草を脆弱にし、生長を抑制する効果のあるものです。
防草シートは、主に二つの抑制効果があります。
1つ目は、防草シートの下にある種子や根茎の成長抑制をすることです。2つ目は飛来種子の発芽後などの成長を抑制することです。
また、一般的に防草シートには、不織布と織布があります。 不織布は高密度や層厚変化ができる特長があります。 織布は、経糸緯糸で構成され、高強度が特徴です。
織布の防草シートは摩耗に強く動線上に敷設されることが多いため、主に農業分野で使用されています。
一方で土木分野や造園分野では、雑草種も多種が対象になるため、不織布防草シートが適しています。
砂利下敷設
砂利下施工の場合はKOMAシリーズを推奨します。
現場に合わせて、防草シートを敷設します。
砂利下敷設の場合、まずはシートを敷設し、捲れが発生しないように仮止め程度で目串を使用し固定します。
シートの重ね部は10cm被せます。
シート設置後は、砕石や砂利を10cm程度覆石し、シートが隠れるようにします。
また、砕石や砂利に種子や栄養根がある場合は、事前に取り除くことを推奨します。
施工方法 曝露
曝露施工の場合、現場の状況や雑草の種類に合わせた防草シートを敷設します。
目串の選定はU型200㎜を標準とし、現場の状況に合わせてその他サイズと形状を選定します。
目串の打設は、端部50㎝ピッチ、重ね部は50-100cmピッチでの打設になります。
端部の処理について、接着固定が難しい場合は50㎝ピッチ以下での打設検討や、目串の種類を変更し捲れ予防を行います。
また目串打設時にワッシャーとの併用を推奨します。
ワッシャーだけでは、打設穴からの雑草抑制が不十分と判断された場合は、テープで覆うことも推奨します。
パワーマルチ工法施工
パワーマルチ工法とは、シート同士を熱で融着させ短時間で貼り合わせる工法です。
この工法は緑化マルチフェルトシートシリーズのみで使用できます。
通常シート同士の固定方法は、接着剤もしくはテープを使用します。
この場合材料費が必要な点と、固定するまでに十分な時間が求められます。
現場不陸や施工作業時にシート引張(不可抗力)が原因で、接着剤の場合、接着不良が発生する場合があります。
パワーマルチ工法は防草シートの繊維を専用の機材(ヒーティングガン)で溶かし速やかに固定することで、より強力に張り付けることができるため施工精度が高まります。
アンカーピン、ワッシャー
専用接着剤/ボタナイト・ハイボン
接着面(コンクリート)の表面に付着する汚れを金ブラシ等で清掃し、接着巾10㎝を目安にハケ等で塗布する。
接着剤塗布後、塗膜ができてからシートを上から軽く押し、貼り合わせます。
マルチ用テープ/マルチ用テープK
予めマルチ用テープを10㎝角程度にカットし、必要枚数を準備する。
アンカーの上に隙間が生じないよう貼り付ける。
接着面(コンクリート)の表面に付着する汚れを金ブラシ等で清掃し、シート部50㎜、コンクリート部50㎜と均等に圧着する。
サイドステップバー
両端の曲げ部分がシートの内側を向くように配置し、両端のピンはサイドステップバーにテンションがかかるようにハの字に角度を付け打設する。
ピンの返しを外側に向け、固定し完成。
防草シート比較表
最後に
以上が防草シートを敷く際の施工方法となります。
不明な点があれば気軽にアートグラベルまでお問合せ下さい。